海岸にて
歴史に忘れ去られた
この島で
僕はひとりの人間と遭遇した
彼はラフな格好で
バイクにまたがり僕のもとへと
やって来た
「俺は警官だ」
「パスポートを見せろ」
イランを旅する者なら
一度は出会す偽ポリス
僕はこの島で初めて遭遇した
拒否する僕に対して
彼は同じセリフを繰り返すが
ふたりの間には沈黙が流れるだけ
しばらくすると
沈黙に耐えられなくなったのか
さよならの挨拶もなく
彼は走り去る
名前さえも
わからずじまいのまま
初めての偽ポリスは
何処かへ行ってしまったのだった
この島で
僕はひとりの人間と遭遇した
彼はラフな格好で
バイクにまたがり僕のもとへと
やって来た
「俺は警官だ」
「パスポートを見せろ」
イランを旅する者なら
一度は出会す偽ポリス
僕はこの島で初めて遭遇した
拒否する僕に対して
彼は同じセリフを繰り返すが
ふたりの間には沈黙が流れるだけ
しばらくすると
沈黙に耐えられなくなったのか
さよならの挨拶もなく
彼は走り去る
名前さえも
わからずじまいのまま
初めての偽ポリスは
何処かへ行ってしまったのだった
つづく