Vol.58
イラン
 / バム

茶屋の主人
僕が店に入ったとき
主人は寝ていた
僕に気がつき
もぞもぞと動きだし
お湯を沸かして
紅茶を出してくれる

イランでも紅茶はチャイという
ただし
飲み方は少し変わっている
角砂糖をそのまま口に入れ
奥歯で挟んだまま
紅茶を啜るのだ
慣れないと一口飲んだだけで
角砂糖一つが溶けてなくなってしまう
とても高カロリーな
代物なのだ
つづく
ここまでの行程:
東京→下関→釜山→ソウル→広州→南寧→ハノイ→フエ→ホイアン→ニャチャン→ホーチミン→プノンペン→シェムリアップ→バンコク→ビエンチャン→ノーンカイ→バンコク→北京→西安→敦煌→トルファン→イーニン→アルマティ→タシケント→サマルカンド→ブハラ→ヒヴァ→アシュガバード→マシュハド→テヘラン→イスファハン→ヤズド→ケルマン→バム
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