宮殿の近くで
お昼時
ブダペストの目抜き通り
ヴァーツィ通り
を歩いていても
僕は
ただの薄汚い旅行者
誰も僕を気にも留めない
黄昏時
家路に急ぐ人々は
僕のことなど
洟にも引っかけない
夜分
一人歩く僕の一挙一動が
突如
耳目を集めだす
「お兄さん、これからどうするの」
女の人から声をかけられて
いちいち応えていると
進むのもままならない
この通りの
夜の顔は昼間の顔とは別のもの。
立ちんぼで賑わっていた
ブダペストの目抜き通り
ヴァーツィ通り
を歩いていても
僕は
ただの薄汚い旅行者
誰も僕を気にも留めない
黄昏時
家路に急ぐ人々は
僕のことなど
洟にも引っかけない
夜分
一人歩く僕の一挙一動が
突如
耳目を集めだす
「お兄さん、これからどうするの」
女の人から声をかけられて
いちいち応えていると
進むのもままならない
この通りの
夜の顔は昼間の顔とは別のもの。
立ちんぼで賑わっていた
つづく